わたしは特定不能の解離性障害と診断されている。
解離性障害にはいくつかの種類がある。
解離性同一性障害、解離性健忘、解離性遁走などが一般的だ。
今回はその中でも特定不能の解離性障害について体験談を混ぜながら解説していきたいと思う。
特定不能の解離性障害とは?
DSM-5によると以下の様相があると、特定不能の解離性障害と診断される。
このカテゴリーは、臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こす解離症に特徴的な症状が優勢であるが、解離症群の診断分類のいずれの障害の基準も完全に満たさない場合に適応される。 特定不能の解離症のカテゴリーは、臨床家が特定の解離症の基準を満たさないとする理由を特定しないことを選択する場合、およびより特定の診断を下すのに十分な情報がない状況(例:救命救急室の場合)において使用される。
引用:DSM-5精神疾患の分類と診断の手引
つまり、解離症群の診断分類の基準に満たさない場合に特定不能の解離性障害と診断される。
また救命などの十分な診断を下すのに情報がない状況の際に使用される診断名である。
わたしの特定不能の解離性障害の体験談
わたしの特定不能の解離性障害の場合、解離性同一性障害には基準を満たさず、解離性健忘についてもはっきりしない、そして医療保護入院で意思の疎通も取れない昏迷状態ののちに診断された。

解離性健忘や離人性障害などの症状はある。
しかし、解離性同一性障害については、はっきりと人格が分かれていないのだ。
怒りの人とか理性の人とか15歳のわたしや9歳のわたしなど人格が分かれているが、すべて「わたし」自身なのだ。 すべてが「わたし」自身であるのならば人格は分かれていないとも言える。
昏迷で意思の疎通も取れず、複合的な解離性障害という混沌とした症状だった故に、特定不能の解離性障害と診断されたのだろう。
この診断は正しいと、わたしは納得している。
解離性同一性障害とは言い切れない。
しかし、解離エピソードはある。
苦肉の策として特定不能の解離性障害と診断されたのだと思っている。
特定不能の解離性障害と診断される人は思っているより多い。
柴山雅俊著『解離性障害のことがよくわかる本 影の気配におびえる病』(講談社)によれば、解離性障害のうち、特定不能の解離性障害の割合は約55%だという。
約半数以上の解離性障害の人が特定不能の解離性障害と診断されている。
それほどありふれてた診断名なのである。
特定不能の解離性障害とは?まとめ
特定不能の解離性障害とは以下のとおりである。
- 解離症群の診断分類の基準に満たさない症状の場合に特定不能の解離性障害と診断
- 救命などの十分な診断を下すのに情報がない状況の際に使用される診断名である
- 特定不能の解離性障害の割合は解離性障害全体のうち約55%である
解離性障害の中では比較的メジャーな診断名である特定不能の解離性障害という診断名。 これを機に知ってもらえると嬉しいです。