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解離性障害にはいくつかの種類が存在する。
それぞれの病気で特徴があり、単体でわずっている人もいれば併発している人もいる。
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今日は解離性障害の種類とそれぞれの症状について簡単に解説していきたいと思う。
解離性障害の種類と症状
日本の精神科医療ではアメリカの診断基準DSM-5が使われている。 DSM=5の解離性障害の分類は以下のとおりである。
- 解離性同一性障害
- 解離性健忘・解離性遁走
- 離人感・現実感消失障害
- 他の特定される解離性障害
- 特定不能の解離性障害
全部で5種類に分類されている。
それぞれの病気についてわかりやすく解説したいと思う。
解離性同一性障害
複数の人格を持っており、特徴づけられた人格が独立して存在する病気である。
複数の人格がいるために、感覚や認知、記憶などで一人の人間の中で変化がある。
たとえば、人格ごとに年齢や性別が違っており、話し方や服装、趣味や好きな食べ物が違っていることもある。
多くの解離性同一性障害の患者は日々の出来事の中で記憶の空白があり、また、トラウマ体験中の出来事にも記憶の空白がある場合がある。
解離性同一性障害で有名なのはビリーミリガンと言う強盗強姦事件を起こしたアメリカ人だ。
彼のことは以下の本に詳しく書いてあるので参考にしてもらえればと思う。
解離性健忘・解離性遁走
解離性健忘とは記憶の一部分や複数の記憶、または生活史のすべてを失くしてしまう病気だ。
その間に別の場所へと移動してしまうことを解離性遁走という。
それまでの生活範囲とは関係ない場所で別人となって生活することになる人もいる。
この記憶の欠落はただの物忘れでは説明がつかない。
本人は思い出せない苦痛に苛まれることになってしまう。
こちらもトラウマ体験に関係する病気である。
離人感・現実感消失障害
自分の思考や感情、感覚、身体などから離れることを指す病気だ。 わかりやすく言うと、幽体離脱のような感覚に陥る。
現実感はなく、自分を見下ろしているように身体から離れることもある。
その時の自分の身体の感覚はない。 現実感喪失はまるで台本のあるドラマのように感じたり、もやや霧がかかっているように非現実的に日常を感じる状態を指す。
これはストレスのかかった状態の時に起こることが多く、現実検討能力は正常で自分の状態を観察することは可能である。
そして、反復的に、そして持続的に体験することがある病気である。
他の特定される解離性障害
他の特定される解離性障害は、次のようなときに診断される。
- 複合的な混合の解離性障害がある場合
- 憑依体験
- 急性ストレス障害における解離症状
- カルトや監禁状態における解離状態
- 解離性トランス
状態が識別できるときに他の特定される解離性障害と診断される。
特定不能の解離性障害
今まで挙げてきた解離性障害の診断基準を完全に満たさない場合に特定不能の解離性障害と診断される。
たとえば、解離性同一性障害の完全に人格が分かれておらず、しかし、本人はバラバラの自己状態を認識し記憶を消失したりしなかったりする場合である。
したがって、完全なる解離性同一性障害の診断がつかす。他の解離エピソードがあったりする場合に特定不能の解離性障害と診断される。
解離性障害の種類と症状まとめ
解離性障害の種類は全部で5つある。
それぞれの特徴が違うが、完全に診断基準を満たさない場合には特定不能の解離性障害と診断される。
心的外傷体験などが関係しているため、本人にはトラウマの苦しみなどがつきまとう。
解離性同一性障害がもっとも重篤な状態といわれるが、それぞれに辛さや苦しみがあり。決して優劣はない。
解離性障害は統合失調症や双極性障害と誤診されることも多く、まずは適切な診断名を得ることが治療のはじめの一歩だ。